2023年5月3日水曜日

幕間(まくあい) 7

※注:時系列的には「ギャリー・シンダーのバチェラーチャレンジ 4」直後のお話です
サンマイシューノ
始祖「ひさしぶりだな」
アリス「始祖様? 『二度と来るか』とか言ってなかったっけ?」
参照記事:サンマイシューノでつかまえて 14
始祖「そんなこと、誰が言った?」
アリス「あんただよ、あ・ん・た」
始祖「記憶にございません※」
※注:始祖様は非常に記憶力が良い だが、自分にとって不都合な記憶は忘れたふりをするのだ(ずっこい)
始祖「サリムからバチェラーチャレンジ脱落のことを聞いてな」
アリス「にいさんのおしゃべり!」
サリム「ごめんごめん 始祖様がチャレンジの経過をしきりと訊ねるものだから」
アリス「…で? 脱落者の泣き顔を拝みに来たわけ?」
始祖「まさか 俺もそこまで悪趣味じゃあない」
始祖「今夜は、おまえに大事な話があって来た」
アリス「はい?」
始祖「俺と結婚しないか?」
アリス「……え? けっ、結婚? 何で?」
始祖「おまえに結婚を申し込む理由はふたつある」
始祖「ひとつ目は、おまえが始祖の妻となるのにふさわしい性悪であること」
始祖「ふたつ目は、おまえの歯に衣(きぬ)着せぬ物言いを俺様がいたく気に入っていること おまえはおもしれえ奴だ、一緒にいると退屈しない」
始祖「…で、返事は?」
始祖「……」
アリス「あたし、じじいは趣味じゃないのよね」
始祖「誰がじじいだ 俺様はこう見えてまだ若者世代だ」
始祖「…やれやれ プロポーズを断られるのは100年ぶりだな」
アリス「な~んだ やっぱりじじいじゃん」
始祖「うるせえ」
今日のグウィネス:ギャリーの娘グウィネスは、バチェラーチャレンジが終わるまでベナーリさんちで面倒を見ています


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