2023年5月2日火曜日

幕間(まくあい) 6

※注:時系列的には「ギャリー・シンダーのバチェラーチャレンジ 2」の直後のお話です
フォーゴットンホロウ、ストラウド・マナー
三男「いらっしゃいませ、ベナーリ様」
次男「先ほどから主がお待ちです どうぞお通りください」
始祖「♪」
始祖「みな、変わりはないか」
サリム「アリスの奴、お隣のシングルファーザーにぞっこんで」
サリム「そいつの妻の座をめぐって『バチェラーチャレンジ』に参加しています」
始祖「この間、わんにゃん酒場で会ったのはチャレンジのイベント中だったわけか」
始祖「で? アリスに勝算はありそうか」
サリム「さあ、どうでしょうね でも、兄の俺としてはいささか複雑な気分です」
サリム「アリスを嫁に出したいような、出したくないような」
始祖「俺も昔妹がいたからな その気持ちわからんでもない」
始祖「さて、前回はどこまで話したかな」
サリム「初代始祖出現のあたりです」
始祖「そうだったな」
始祖「ストラウド一族の発祥は14世紀なかばのヨーロッパにさかのぼる」
サリム「ちょうどペスト(黒死病)の第二次パンデミックの頃でしょうか」
始祖「ペスト患者が墓場から蘇ったのが『初代始祖』であるという説が有力だ 
初代は人間の生き血を喰らって仲間を増やし、400年以上も生きたと伝えられている」
サリム「………」
始祖「体内に取り込まれたペスト菌が何らかの突然変異をもたらして人間とは異なる『ヴァンパイア』という新しい種を生み出した …まあ、これは俺の勝手な推察だがな」
始祖「俺様が生まれたのは19世紀のどんづまりだが… この100年以上」
始祖「人間どもはあきもせず同族を殺し続けている」
始祖「もし愚かなる人間どもが」
始祖「自滅の道を歩んでしまったとしたら」
始祖「我われヴァンパイアも共に滅ぶ※までのこと」
※注:ヴァンパイアの栄養源は人間である よって人類が滅んだらヴァンパイアも餓死せざるを得ないのだ
※注:このページのモノクロ画像の元となった写真はこちらからお借りしています
始祖「あ、待った」
サリム「待ったはなしですよ」


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