それすらも日々の果て 8

いつも、自分を「わくわく」「ドキドキ」させる物

それを追い求めるのがエース・ウィルドだった

だから科学者キャリアを極めたらあっさり退職して、

セルヴァドラーダ遺跡の探険に没頭したのもエースらしいと言えよう

エース

次の捜し物は見つかったかい?

お久しぶりのベナーリ世帯です

兄のサリムさんはフリーライター、妹のアリスはカリスマ技術者です

ギャリー「サリムさん」

ギャリー「エースがセルヴァドラーダの珍しい焼き菓子を送ってきました　あとでうちに寄ってください」
サリム「ありがとう　アリスが帰ったら一緒にうかがいます」

サリム「………」

ギャリー「どうかしましたか、サリムさん?」
サリム「この部屋、こんなに広かったんですね」
ギャリー「エースの私物で占拠されていましたからね」

ギャリー「本気か、エース?」

エース「うん　俺が部屋に残してきたオミスカの宝物、全部売ってしまってよ」

エース「そしたら、今までの家賃くらいにはなるだろう」
ギャリー「お釣りのほうが多いくらいだ」

エース「何年も居候させてもらって、ギャリーから一度も家賃を請求されたことがないじゃん」
ギャリー「馬鹿野郎、友達(ダチ)から家賃を取れるかよ」

―――もう、サンマイシューノには戻らないつもりなのか

そう訊こうとして、俺は口をつぐんだ
なぜなら、エースの口からYESの言葉を聞きたくなかったから

（エースには内緒だが、オミスカの宝物を売った代金は何も手をつけずにおいてある
いつかエースがサンマイシューノに戻った時に渡すために…）

グウィネス「ねえ、パパ　エースおにいちゃんが黄金マスクの絵はがきを送ってきたよ　純金なんだって」
ギャリー「それはよかったな」
グウィネス「ところで『じゅんきん』ってな～に?」

今日のアリス：何でヴァンパイア、すぐ死んでしまうん?

嬉しそうですね、アリスさん（アリスは悪人特質です）

エースとの婚約破棄以降、ステディな彼はいない模様

今日のバーテンダー：DTを56す服の着用率が上がりました

これはもうプレイヤーに対する嫌がらせとしか思えません