期待(?)の新人エース・ウィルドは「天才」と呼ばれただけあって
我われ凡人が思いも付かないようなアイディアを出して
難局を乗り切り、めきめきとその頭角を現していった
エース「ギャリー先輩、折り入ってご相談が」
エース「来月からいきなり家賃を二割上げるなんて横暴でしょう?」
ギャリー「そうだな」
エース「安月給の俺に支払えるわけないですよ …で、ギャリー先輩」
ギャリー「はい?」
エース「先輩のとこ、ひと部屋空いているって言ってましたよね?」
エース「新しいアパートが見つかるまで、俺を先輩んちに置いてもらえませんか」
ギャリー「…そうしてやりたいのはやまやまだけど ほら、うちってまだ新婚だし、手がかかる娘もいるし」
エース「あ、ご心配なく ちゃんと食費は納めますから」
ギャリー「…そ、そうじゃなくって」
エース「来週の日曜日に引越しますね 荷物は少ないから俺ひとりで大丈夫です じゃあ、しばらくご厄介になります」
ギャリー「…… 君って全然、人の話を聞かないんだね」
エース「♪」
ギャリー「……」
自分で言うのもなんだが、俺は昔から押しが弱い
いわゆる「NOと言えない人間」なのである
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