とある早朝
こんこん♪ ←ノックの音
*「お邪魔しま~す」
ドアをノックさえすれば誰でも家の中に入れてしまうSims4のセキュリティーの甘さ
*「ひさしぶりだな、エルヴィラ」
エルヴィラ「!? ウラジミール? どうしてここに」
ウラジミール・シュリック「堅苦しい呼び名はよしてくれ 昔みたいに『ヴラド』って呼んでくれよ」
彼は昔、エルヴィラ姐さんと恋仲だったのである
始祖「(どろん) 俺を呼んだか」
エルヴィラ・シュリック「「……」」
シュリック「あれ? 始祖様、どうしてここに」
始祖「あいかわらずふざけた野郎だな ここは俺んち」
ややこしいことに、ヴラディスラウスもウラジミールも愛称は同じ「ヴラド」なのである
始祖「いっそ『ヴラドA』『ヴラドB』とでも呼んでもらうか」
シュリック「あ、俺『ヴラドA』がいいっす」
エルヴィラ「…で? 何しに来たのよ」
シュリック「おまえとヨリを戻しに」
エルヴィラ「冗談ポイよ」
シュリック「俺は本気だぜ、エルヴィラ」
ちょうど出勤時刻となりました エルヴィラ姐さんはここで退場
シュリック「マシュー※が死んだって風の噂で聞いたもので」
始祖「落ち込んでいるエルヴィラをなぐさめて、あわよくば復縁しようって? ご苦労なこった」
※注:マシュー・スリープは長らくエルヴィラのパートナーだった ヴァンパイア化を拒み、人間としての天寿を全うした 「20世紀最大のシェイクスピア俳優」と称された
始祖「残念ながら復縁の可能性はないと俺はふんだが」
シュリック「やってみなきゃわからないでしょう 当たって砕けろですよ」
始祖「砕けたら骸(むくろ)は拾ってやる まあ、好きにしろ」
シュリック「そうさせてもらいます …あ、真っ白いコウモリが!?」
始祖「え? どこどこ?」
シュリック「ほら、そこに(ささっ)」
始祖「いないじゃないか」
シュリック「おかしいですね、どこに消えたやら」
始祖「次はおまえの番だ おっと、その前にさっき動かした駒を元に戻せよ」
シュリック(…ちっ ばれてたか)
お嬢「おいたん」
始祖「もう起きてきたのか、お嬢」
お嬢「おいたん、あしょんで」
始祖・お嬢「「♪」」
シュリック(まさか、始祖様がこんなに子煩悩だとは)
今日のエルヴィラ姐さん:ドールハウスは壊した張本人が修理すべし
今日のお嬢:お嬢よ それ犬やない、猫や
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