※注:時系列的には「ギャリー・シンダーのバチェラーチャレンジ 4」直後のお話です
サンマイシューノ
始祖「ひさしぶりだな」
アリス「始祖様? 『二度と来るか』とか言ってなかったっけ?」
参照記事:サンマイシューノでつかまえて 14
始祖「そんなこと、誰が言った?」
アリス「あんただよ、あ・ん・た」
始祖「記憶にございません※」
※注:始祖様は非常に記憶力が良い だが、自分にとって不都合な記憶は忘れたふりをするのだ(ずっこい)
始祖「サリムからバチェラーチャレンジ脱落のことを聞いてな」
アリス「にいさんのおしゃべり!」
サリム「ごめんごめん 始祖様がチャレンジの経過をしきりと訊ねるものだから」
アリス「…で? 脱落者の泣き顔を拝みに来たわけ?」
始祖「まさか 俺もそこまで悪趣味じゃあない」
始祖「今夜は、おまえに大事な話があって来た」
アリス「はい?」
始祖「俺と結婚しないか?」
アリス「……え? けっ、結婚? 何で?」
始祖「おまえに結婚を申し込む理由はふたつある」
始祖「ひとつ目は、おまえが始祖の妻となるのにふさわしい性悪であること」
始祖「ふたつ目は、おまえの歯に衣(きぬ)着せぬ物言いを俺様がいたく気に入っていること おまえはおもしれえ奴だ、一緒にいると退屈しない」
始祖「…で、返事は?」
始祖「……」
アリス「あたし、じじいは趣味じゃないのよね」
始祖「誰がじじいだ 俺様はこう見えてまだ若者世代だ」
始祖「…やれやれ プロポーズを断られるのは100年ぶりだな」
アリス「な~んだ やっぱりじじいじゃん」
始祖「うるせえ」
今日のグウィネス:ギャリーの娘グウィネスは、バチェラーチャレンジが終わるまでベナーリさんちで面倒を見ています
2023年5月3日水曜日
2023年5月2日火曜日
幕間(まくあい) 6
※注:時系列的には「ギャリー・シンダーのバチェラーチャレンジ 2」の直後のお話です
フォーゴットンホロウ、ストラウド・マナー 三男「いらっしゃいませ、ベナーリ様」 次男「先ほどから主がお待ちです どうぞお通りください」 始祖「♪」 始祖「みな、変わりはないか」
サリム「アリスの奴、お隣のシングルファーザーにぞっこんで」 サリム「そいつの妻の座をめぐって『バチェラーチャレンジ』に参加しています」
始祖「この間、わんにゃん酒場で会ったのはチャレンジのイベント中だったわけか」 始祖「で? アリスに勝算はありそうか」
サリム「さあ、どうでしょうね でも、兄の俺としてはいささか複雑な気分です」 サリム「アリスを嫁に出したいような、出したくないような」
始祖「俺も昔妹がいたからな その気持ちわからんでもない」 始祖「さて、前回はどこまで話したかな」 サリム「初代始祖出現のあたりです」
始祖「そうだったな」 始祖「ストラウド一族の発祥は14世紀なかばのヨーロッパにさかのぼる」
サリム「ちょうどペスト(黒死病)の第二次パンデミックの頃でしょうか」 始祖「ペスト患者が墓場から蘇ったのが『初代始祖』であるという説が有力だ
初代は人間の生き血を喰らって仲間を増やし、400年以上も生きたと伝えられている」
サリム「………」 始祖「体内に取り込まれたペスト菌が何らかの突然変異をもたらして人間とは異なる『ヴァンパイア』という新しい種を生み出した …まあ、これは俺の勝手な推察だがな」 始祖「俺様が生まれたのは19世紀のどんづまりだが… この100年以上」 始祖「人間どもはあきもせず同族を殺し続けている」 始祖「もし愚かなる人間どもが」 始祖「自滅の道を歩んでしまったとしたら」 始祖「我われヴァンパイアも共に滅ぶ※までのこと」 ※注:ヴァンパイアの栄養源は人間である よって人類が滅んだらヴァンパイアも餓死せざるを得ないのだ ※注:このページのモノクロ画像の元となった写真はこちらからお借りしています 始祖「あ、待った」
サリム「待ったはなしですよ」
フォーゴットンホロウ、ストラウド・マナー 三男「いらっしゃいませ、ベナーリ様」 次男「先ほどから主がお待ちです どうぞお通りください」 始祖「♪」 始祖「みな、変わりはないか」
サリム「アリスの奴、お隣のシングルファーザーにぞっこんで」 サリム「そいつの妻の座をめぐって『バチェラーチャレンジ』に参加しています」
始祖「この間、わんにゃん酒場で会ったのはチャレンジのイベント中だったわけか」 始祖「で? アリスに勝算はありそうか」
サリム「さあ、どうでしょうね でも、兄の俺としてはいささか複雑な気分です」 サリム「アリスを嫁に出したいような、出したくないような」
始祖「俺も昔妹がいたからな その気持ちわからんでもない」 始祖「さて、前回はどこまで話したかな」 サリム「初代始祖出現のあたりです」
始祖「そうだったな」 始祖「ストラウド一族の発祥は14世紀なかばのヨーロッパにさかのぼる」
サリム「ちょうどペスト(黒死病)の第二次パンデミックの頃でしょうか」 始祖「ペスト患者が墓場から蘇ったのが『初代始祖』であるという説が有力だ
初代は人間の生き血を喰らって仲間を増やし、400年以上も生きたと伝えられている」
サリム「………」 始祖「体内に取り込まれたペスト菌が何らかの突然変異をもたらして人間とは異なる『ヴァンパイア』という新しい種を生み出した …まあ、これは俺の勝手な推察だがな」 始祖「俺様が生まれたのは19世紀のどんづまりだが… この100年以上」 始祖「人間どもはあきもせず同族を殺し続けている」 始祖「もし愚かなる人間どもが」 始祖「自滅の道を歩んでしまったとしたら」 始祖「我われヴァンパイアも共に滅ぶ※までのこと」 ※注:ヴァンパイアの栄養源は人間である よって人類が滅んだらヴァンパイアも餓死せざるを得ないのだ ※注:このページのモノクロ画像の元となった写真はこちらからお借りしています 始祖「あ、待った」
サリム「待ったはなしですよ」
2023年5月1日月曜日
ギャリー・シンダーのバチェラーチャレンジ 4
残り4人となりました
メインイベント「一日中ギャリー貸切り」はアリスちゃんがゲット! ラマさん、ありがとう
アリス「今日はギャリーをひとり占めできるのね マンモスはっぴー♥ アリス、超うれピー♪」 ←死語
ぎゃりー(いや、その顔はあんまり嬉しそうに見えないけど)
職場に欠勤連絡をするギャリー
アリス「ん? ギャリー、どうかして?」
ギャリー「できれば俺とのデート中はよそ見しないでくれる?」
この娘(こ)は本気で俺と結婚したいのだろうかと不安になるギャリーであった
4人目の脱落者決定!!
いよいよ、チャレンジも大詰めです ブラックホワイトパーティーで白黒つけましょう
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